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いだかのデザイン
2010年01月13日 前回の破風のデザインに続き、入母屋屋根の「いだか」(三角のところ)にも、様々なデザインを
見ることができます。
家紋が入っていたり、七宝模様や鏝絵などキャンバスが大きい分本当に多種多様です。
これは破風と同様デザインについては左官職人に任されたり、また工事をさせていただいたお礼にと
左官職人の方から提案して無償で施工させていただいたりしたためで、それぞれの思いと技術の数だ
けデザインがあるように思います。
中にはかわいいい動物の絵とかもあるので、破風と同様気をつけてみてみると面白いと思います。 -
破風のデザイン
2009年06月18日 昔ながらの入母屋造りの屋根の破風(ハフ)は漆喰で塗り込むことがよくあります。
木の破風の場合は「破風の反り、むくりのつけ方を見ると大工の腕がわかる」といいますが、
左官にとっても「漆喰の破風」は高い技術と経験が必要で、腕の見せ所でもあります。
このあたりでは、一般にむくり屋根(屋根が膨らんでいる)で、破風もそれに沿って
むくり破風になります。このむくりのつけ方と段々(大舞、広舞、クリ舞・・・)、それと
破風じり(破風の終わるところ)でデザインが決まります。
したがって、左官職人はそれぞれの思いを込めて施工しますので、いろいろなデザインの
破風があります。一度注意して破風を見てみてください。面白い破風がいっぱいありますよ。
また、いだか(入母屋屋根の三角のところ)にも、もっといろいろなデザインがあります。
それはまた後日ということで。 -
漆喰(しっくい)って?
2009年03月19日 漆喰とは、簡単に言えば石灰岩を焼成、消化(焼いて、水をかける)して
海草のりと麻などのスサと呼ばれるものを混ぜたもので、壁に塗ったり成形したり
した後は、空気中の炭酸ガスと反応して再び石灰岩に戻っていく(固まっていく)
というすばらしくエコな材料なのです。しかもこの工法は、化学製品とかが出てくる
はるか昔からほとんど変わってないのです。
また漆喰の原料である石灰は私たちの身近なところで幅広く活躍しています。
たとえば、石灰のもつ吸湿特性を利用し、食品の乾燥剤や吸湿剤として、
また農業用として畑にまいたり、消毒などにも使用されています。
という訳で、住宅環境において様々な問題が取り上げられている現在において
自身を持っておすすめできる建材です。